エンタメ私見

下積みの大切さ 

ハリソンフォード

ディズニープラスでハリソンフォードの特集番組を見た。驚いたのは祖父は喜劇俳優、父はラジオパーソナリティという遺伝子なのに、冴えない学生生活から俳優になり、「アメリカングラフィティ」(ジョージルーカスの青春映画)スターウォーズまでは無名で大工建築業をしていた事。それも有名ミュージシャンのスタジオなどを作って繁盛していた。彼のシャイな感じ、イタズラっ子のような笑顔、低く男らしい声とたくましい肉体は祖父と父から受け継いた宝物だったのかと思う。下積みが長かったからか新しくシリーズに参加する俳優にも優しくしてフレンドリーだった。ジョージルーカスはスターウォーズでもルーク役のマーク・ハミルとレイア姫役のキャリー・フィッシャーとも仲良くやれそうだと話していて、現場はハリソンフォードがいつも雰囲気を作っていたようだ。ジョージルーカスが構想したインディージョーンズは本職は考古学者であり、敵をムチを使い倒すアメリカンヒーロー像はレイダース・失われたアークから「インディージョーンズ魔宮の伝説」とシリーズ化した。この作品ではアジアロケにヒロインのケイト・キャプショーが華やかを添えたし、子役のリー・ホイク・アンの演技はまたまた素晴らしい。
ハリソンはスターウォーズというシリーズにもハン・ソロとして活躍したが、実は「エアフォースワン」ではアメリカ大統領、「刑事ジョン・ブック」ではアーミッシュの女性との恋愛を見事に演じ、「ジャックライアン」ではCIAの分析官をやった。最新作「インディージョーン・運命したダイアル」はディズニー作品だ。
若い時より年に数回は見る映画としてあり、ハリソンフォードで私が好きなのはブレードランナーのリック・デッカードだ。
映画の隆盛を支えた天才ジョージ・ルーカス、鬼才スティーブン・スピルバーグそして名監督リドニー・スコットと長年仕事ができた彼はまさにアメリカンの名優であり、多くの方に希望と夢を与えた名優である。


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